ソリューションインフルエンサーマーケティングの費用対効果参考

インフルエンサーマーケティングの費用対効果参考

インフルエンサーマーケティングを考慮するポイント

インフルエンサーマーケティングを検討する際、まずは費用対効果やフォロワー数、CPA(1件あたりのコスト)の計算方法を考慮する必要があります。レストラン、不動産、人材など、どの業種であっても、インフルエンサーマーケティングは注目されています。時には、成功しているクライアントからもインフルエンサーをどう選ぶべきかという質問を受けることがあります。

Webマーケティングの専門家でさえ、インフルエンサーの価値やCPAについて混乱していることがあります。今回は、私たちの経験と統計に基づいた知識を共有します。

インフルエンサーの価値を計算するシンプルな方法

まず、インフルエンサーの価値を算出するシンプルな公式をご紹介します。

フォロワー数 × 0.03 × 0.005 = 予測コンバージョン数

この公式に基づいて、フォロワー数から広告のリーチ数と予測されるコンバージョン数を算出できます。たとえば、10,000フォロワーを持つマイクロインフルエンサーの場合、3%(300人)が投稿を目にし、そのうち0.5%(1~2人)が実際に商品を購入すると考えられます。

インフルエンサーへの適正な支払い額

インフルエンサーに支払う適正な報酬は、フォロワー数に基づき計算できます。基本的な目安として、フォロワー数に1.5円(約1セント)を掛けた金額が適正な支払い額です。フォロワー数が1万人のインフルエンサーに15,000円を支払うと仮定します。

しかし、実際の売上がどれほど期待できるのかを考慮する必要があります。例えば、1,000円の弁当を販売している場合、先ほどのフォロワー数10,000人のマイクロインフルエンサーでは約2,000円の売上しか見込めません。これでは、インフルエンサーに15,000円を支払う価値がないことが明らかです。

無駄なコストを避けるための戦略

低価格商品を販売するビジネスでは、インフルエンサーマーケティングを行う際に、現金での支払いではなく、商品やサービスの提供を交換条件とする方がコストパフォーマンスが良い場合があります。

たとえば、美容サロンを運営している場合、インフルエンサーに無料でサービスを提供し、その対価としてSNSでの宣伝をお願いする方法が効果的です。

具体例: 美容サロンのケース

50,000円の施術を行う美容サロンが、1万人のフォロワーを持つインフルエンサーに15,000円を支払った場合、施術2回分の売上(100,000円)で広告コスト15%に抑えられます。しかし、1,000円以下の商品を扱うビジネスでは、同じ支出をしてもコストが回収できません。

効果的なマーケティング戦略を考える

まとめると、以下の公式を参考にインフルエンサーの価値を見極めてください。

フォロワー数 × 0.03 × 0.005 × 業界の親和性 × エンゲージメント指数 = 予測コンバージョン数

コンバージョン数が少なく、商品単価が低い場合は、現金での支払いではなく、物々交換やサービス提供によるプロモーションの方が賢明です。マーケティング戦略を立てる際には、この計算式を考慮し、最適な手法を選択してください。

具体例: デザートショップのケース

たとえば、2,000円のパフェを提供するデザートショップの場合、1万人のフォロワーを持つインフルエンサーに15,000円を支払っても、わずか2つのパフェが売れるだけです。このようなケースでは、宣伝効果が売上に繋がりにくいため、金銭的な報酬ではなく、商品提供に対してSNSでのプロモーションを依頼する方が効率的です。

次回のマーケティング解説では、Webマーケティングのベストプラクティスについてさらに詳しく紹介しますので、ぜひご期待ください。

インフルエンサーマーケティングの計算例

以下は、様々な商品価格に基づくインフルエンサーの予測コンバージョンと費用対効果の計算例です。各計算は、フォロワー数、エンゲージメント率、コンバージョン率を基に行われます。

例1: 1000円の弁当を販売する場合

フォロワー数: 10,000人

1回の投稿あたりの見込みリーチ数: 10,000 × 0.03 = 300人

予想コンバージョン数 (購入者数): 300 × 0.005 = 1.5人

売上予測: 1,500円

広告コスト (1.5円/フォロワー): 10,000 × 1.5円 = 15,000円

結果: 15,000円を支払って1,500円の売上(収益性は低い)

例2: 5000円の美容サービスを提供する場合

フォロワー数: 10,000人

1回の投稿あたりの見込みリーチ数: 10,000 × 0.03 = 300人

予想コンバージョン数 (購入者数): 300 × 0.005 = 1.5人

売上予測: 5,000円 × 1.5 = 7,500円

広告コスト (1.5円/フォロワー): 10,000 × 1.5円 = 15,000円

結果: 15,000円を支払って7,500円の売上(収益性はやや低い)

例3: 50,000円の高額美容サービスを提供する場合

フォロワー数: 10,000人

1回の投稿あたりの見込みリーチ数: 10,000 × 0.03 = 300人

予想コンバージョン数 (購入者数): 300 × 0.005 = 1.5人

売上予測: 50,000円 × 1.5 = 75,000円

広告コスト (1.5円/フォロワー): 10,000 × 1.5円 = 15,000円

結果: 15,000円を支払って75,000円の売上(収益性が非常に高い)

費用対効果の比較

商品/サービス フォロワー数 広告コスト 予測コンバージョン数 売上予測 収益性
1000円の弁当 10,000人 15,000円 1.5人 1,500円 低い
5000円の美容サービス 10,000人 15,000円 1.5人 7,500円 やや低い
50,000円の高額美容サービス 10,000人 15,000円 1.5人 75,000円 高い

上記の表を参考に、商品の単価や広告コストに基づいてインフルエンサーマーケティングがどれだけ効果的かを判断できます。低単価の商品を扱う場合は、物々交換や無料サンプルの提供といった代替戦略を検討することをお勧めします。